こんにちは。
先月の5月25日に土星が牡羊座に入りました。
少し前の3月の末には海王星が入っています。
今、牡羊座の最初の度数で、土星と海王星が合ですが、最近は自分の中の意識の揺れみたいなものを感じることがあります。
海王星と土星がそれぞれ何ハウスにあるのかによってもアスペクトする天体によっても変わってくるとは思いますが、私と同じ様な変わっていく感覚を感じている人はいるかもしれません。
海王星は意識の中の形にならないもので、夢、理想、共感、同情や依存心、変性意識など、実際は目に見えないものを表します。
土星は、人が地球上の人間社会での自己実現のために乗り越えるべき課題、試練、制限を与えるとされますが、人の目にみえる物質的なものや実社会、またはそれを形成している制度や枠組みを表し、外宇宙との境界をつくるともいわれています。
そんな海王星と土星という天体が合で牡羊座にあるということは、今まで曖昧で目に見えなかったものや、ぼんやりとして掴めなかったものが輪郭を帯びて実感してくるという様なことがあるかもしれません。
牡羊座のサインはその輪郭が現実世界にハッキリとした形になることを始める、実際に行動に移していくということの促しでもある気がしています。
宇宙のエネルギーを地上の現実に落とし込むには土星の力が必要になってくると思いますが、ぼんやりとした意識化での夢や理想は、曖昧でハッキリしないために、欺瞞や妄想、または幻影やトリックであるということも考えられると思います。
この地上の足元の「地」を離れた「空気」から宇宙に広がっている空間を西洋占星術では「風」と呼ぶことがありますが、人の目には見えないものも含めて様々な情報としての事柄が風の中には存在すると思います。
それが、普通なのか、異常なのか、正なるものなのか、負になるものなのか、人は肉体を持った物理世界で初めて実態めいたもので感じられるとしたら、海王星の世界はそれさえもない整合性もなく抽象的、散漫、混沌としたものなのかもしれません。
地上の現実社会を生きる私たちにとっては「統合」という形でアウトプットされたもののみが、しっかり見えてくるというもので、自分も人からも理解されるものということになるのかもしれません。
土星はジャッジする星でもあるという印象ですが、私のイメージでは別の言葉で言い換えると「統合」する星でもあるということかもしれないと思ったりします。
私は土星はノーアスペクトのせいか、あまり実感として土星を感じることがありませんが、土星が牡羊座に入った今、どこか土星の影響を感じています。
正確にいうと、トランジットで自分のチャートの7ハウスの牡羊座に入った土星は(先に入った海王星の影響もあるかもですが)、私のネイタルの牡羊座の土星、水星とそこから90度の位置にある山羊座の月を刺激している気がするのですね。
月というものは、何度も自分で意識しているつもりではいるけど、気がつくと、自分の安全な場所、心が落ち着く場所に戻ってしまうことがある様で、ふと気がつくと、私は、山羊座の表す「社会制度の枠組み」の中にいたりして、その中で安心している自分を発見したりします。
つまり自分の「コンフォートゾーン」は昔からリアルな社会性のある中にいるということで、そこが崩れそうになると不安になったりしますが、かといって実社会を支えるということが自らの喜びになるかというと、やはりそうでもないですね。
今、社会では、今までは押さえられていた情報や隠されてきた事象の多くが溢れ出してきていて、何が自分にとって選んでいくべきものなのかということの判断基準も大きく変わってきつつある気がします。
本当に自分の心の奥底が喜ぶことは何なのだろう?
今さらながらの揺らぎを感じたりしていますが、霊性を表す火の星座の牡羊座の影響かもしれません。
7ハウスに土星があるということは、家庭的なパートナーに鍛えられるということを表す場合があると思いますが配偶者がいない今は、社会に出れば関わる人に鍛えられるということになると思います。
私の土星のバランスシートは、自分自身の生き方にフォーカスするというよりは、他者との関わり方がどうなのかという部分に働いている気がします。
そんな意味では今は亡き、太陽牡羊座の配偶者には鍛えられたと思っています。
生活を自分で支えていくという意味では、今も鍛えられていますね。
生前は、分かり合えないことが多くありましたが、やはり今も一緒に生きていると感じることはあります。
その土星のことも相手があっての前提ですが、自分自身の生き方としては、やはり1ハウスの天体の影響が強く働いている様に思います。
私はアセンダントに天王星がありますが、天王星は土星の作った外宇宙との境界を壊していく働きがあるといわれます。
土星が7ハウスという1ハウスの真向かいに来るということは、土星の枠内にある物事に対して、天王星がそれを壊していこうとする働きも、強くなって来ているのではないかと感じたりもしています。
天王星は冥王星とも合なので、冥王星の「破壊」も同発かもしれません。
土星が効いてない(?)せいか、やはり自己実現は出来てないなーっと思うところはありますが、なんとか、生きて行っているので、それはそれでいいかなと思います。
7ハウスという特定の相手がある場合の相手に合わせることや、人の助けを借りたりすることなどは、以前はとても苦手でした。
苦手だけれでも、人に揉まれているうちに、自分がわかっていないところでいつの間にか「着地」させられていて、得意になっているということはあるかもしれません。
そんなこともあり私は土星牡羊座と月山羊座でかろうじて守っているコンフォートゾーンの「他者との間の自分」に対して、「自身から見た自分」と、とても大きな矛盾を感じたりすることがあったりします。
社会情勢が加速しながら大きく変化している今は、自分にダイレクトに跳ね返ってくる事象に対して感じる自分の熱量の変化もあり、手放すべきものを少しずつ感じ取っているのかもしれません。
トランジットの牡牛座天王星も最後の変革を自身や世界に促しながら双子座へサインを変えつつありますね。
今日も長い文章、ここまでお読みくださいましてありがとうございした。