こんにちは。
西洋占星術では、太陽が昇る東の地平線のポイントをアセンダントと言いますが、アセンダントから5度以内の範囲内にある惑星のことを上昇星(ライジング・スターorライジングプラネット)といいます。
上昇星は、誰にでもあるというわけではなく、ない場合もあります。
上昇星と言われますが、必ずしもあればラッキーという訳でもなく、アセンダント自体に響く何かしらの強い影響力だと思います。
アセンダントとは簡単にいうと、社会に対しての仮面(ペルソナ、どう関わっていくか)を表すポイントになります。
例えば、アセンダント上の惑星が、土星より内側の太陽、水星、火星、金星など個人天体なら、比較的その惑星の性質を認識しやすいといわれたり、天王星、海王星、冥王星などの外惑星(トランスサタ二アン)などは潜在意識下にあり認識しにくいともいわれます。
金星の場合などは、その人の外見が美しかったり、好感が持てるたたずまいだったり、人との関わり方が優雅だったり、平和的だったり、調和が取れる様な社会的側面だったりと、その人の表面的部分に対しても表れたりするので認識しやすいというところがあるかもしれません。
冥王星などは、その人の外見や容貌にも表れるかもしれませんが、潜在意識にあって、極限状態にならないと発動しないという場合もあると思いますので、当然それとしてなかなか自分では気づかないということもあると思います。
その惑星にアスペクトする天体があればそれが何かによっても、その天体のアスペクトがハードだったり、ソフトだったり、とる角度によっても表れ方は変わってくると思います。
上昇星も1ハウス側にあるか、12ハウス側にあるかで、ニュアンスが多少違う様です。
1ハウスにある惑星は、その人の外見や容貌を表し、12ハウス側は内面といわれはしますが、私は必ずしもそうでもない気もします。
私は冥王星と天王星が乙女座で合の世代で、アセンダントに重なっています。
天王星はアセンダントから1ハウス側にありアセンダントとはオーブ5.3くらいありますが天王星をとても強く感じます。
自分のチャートには水瓶座に星はないのにです。
ファッションも70年代の「サイケ」が好きで、「ベルボトム」「ブーツカット」がずっと20代からトレードマークになっています。
時代の流行関係なく人とは違うファッションをしたいし、髪型や髪の色、持ち物でも人とは違う格好をしたいし、奇抜な色の組み合わせが好きだったり。
でも、外見だけではなく、どうやら生き方も天王星の影響はある様に思います。
フリーランスで、独りで仕事しています。
組織にいて人と違う意見をはっきり言うことが難しい雰囲気なんかは好きではないし、人と合わせるというのが苦手といいますか、「ちょっと浮いている」という言葉があるけど、ちょっとくらいで自他共に害なければ、そのこと自体に危機感や違和感をあまり抱かない方かもしれません。
仕事をする上では、クリエイター同士のコミュニティには属していますし、町内会では班長をしたり、人との関わり方は自分なりにありますが、「流儀」があります。
人は人、自分は自分。
生き方も独自性を持ち、各々が自立して自分の足で立っていればそれでいいのではないかと思います。
冥王星は1ハウス側にあり、アセンダントからオーブ3.5くらいのところにありますが、天王星ほどはっきりとした意識は普段はありません。
アセンダントにある惑星は、その人の出生時の出来事を表すともいわれていまして、私の母親は妊娠時、血小板の値が極端に下がり、血液の値が一般とは少し違う状態だった様ですが、私も妊娠時は同じ状態になり、もしもの時の医療判断で、難産ではありませんでしたが出産の時は輸血をしながら出産しました。
母方の家系は免疫系に少し異常がある様で、自分もそれを受け継いでいるのかわかりませんが、「自己免疫疾患」の持病がありまして、遺伝的なものがあるとしても自分ではコントロールできませんし、これはアセンダントの冥王星が表れているのかなと思います。
もしも出生の時、何か、母親の産道で生きるか死ぬかの強いインパクトがあることが起こっていたとしたら、それは「冥王星」の強い影響だったのかもしれないと思います。
出生の時、すでに赤ちゃんながら生死を肌で感じることがあったとしたら、もう、その後の人生において、少しくらいの生活揺るがす様な出来事が起こったとしても、大したことないと感じたり、大概のことには動じなかったりすると思います。
実際、夫が亡くなった時死ぬほど辛い経験をした今は、自分の身近で起きる出来事についても、どこか「ぬるい」と感じてしまったりしているところがあるかもしれません。
加えて私のネイタルチャートの太陽と月は、どちらも冥王星とは調和の角度の120度(トライン)で、これも無意識に「何があっても、へこたれない」「転んでもただでは起きない」という底力の様な強いマインドとして表れているかもしれません。
冥王星はトランジットによってはその人のネイタルチャートの冥王星にアスペクトする惑星にも影響することがあると思います。
特にトランジットの冥王星が、その人のネイタルチャートの太陽や月に0度(コンジャンクション)、180度(オポジション)のハードアスペクトをとる場合は、一度全てが破壊される様なショッキングなことを起こすことがあると思います。
冥王星が太陽や月にアスペクトしている場合は予想外の耐え難い様な困難なことが突然起こりますし、トランジットの惑星はアセンダントにも影響ある様に私には思えますので、必ずしも上昇星がラッキーとは限らないと思います。
でも、その打たれる様な試練のあとは、再生がありますし、その人に乗り越えられないことはないと思います。
そんな経験をする様に予め自分で選んで生まれてきたのだと思います。
この冥王星の苦しさは、土星の様に「辛抱」とか「修行」とか、内省的な試練ではなく、自分の意思とは関係なく外側から起こってくる制御不可能なことで、予めの心構えもしようがないので土星とは意味合いが少し違う様に思います。
そして天王星と冥王星、強い外惑星が混在しているせいか、自分は太陽牡牛座サインよりもアセンダントの乙女座サインの方が強く感じられる部分もありますし、アングルの向こう側のディセンダントの魚サインの性質も強く感じることがあります。
このことは、ラッキーというよりはそれだけ激しい、極端な感情や、行動を起こさせることになっていると思います。
今回はネイタルチャートのアセンダントとその惑星はそれだけ、その人の生き方そのものに大きな影響を与えるというお話でした。