月のキーワードは、心、感情、夢、無意識にやってしまう癖や、習慣などです。
月は人間の年齢域でいうと0才から7才までを表します。
人の人格は生まれた時から7才くらいまでに形成されるといわれることについては、乳幼児期に作られる認知様式でも納得できます。
乳幼児期に作られる認知様式は、いわば自我の枠組みのようなもので、かなり無意識に近い部分にあるものでもあり、その時は人間の欲求や不安、感情など、原始的なものとしてしか意識できないと、心理学的にもいわれています。
こんにちは、元臨床心理士の春井星乃です。現在は、心理学・精神分析・エニアグラムを通して性格構造を明らかにする「イデアサイ…
その乳幼児期の出来事は、その人が成長する過程で日常的な記憶の影として意識・無意識の中に残っていくと思いますし、特にお母さんとの原始的な関係は重要ですね。
西洋占星術は、その原始的なものを月星座、正確にいうと月サインが表しているといわれます。
つまり、人は生まれた時から、その月サインの性質や能力を最初から無意識の中に持っていて、それをずっと成長しても内包しているということになるのかもしれません。
でも、成長するにしたがって、その記憶・意識は遠ざかって行っている気がします。
自分の場合は、幼い小学生くらいの頃、純粋に「得意だ、出来る」と思っていたことが、成長した時、そうでもないということに気づきました。
月の光は太陽の光の反射なので、ただ、反射するだけです。
月サインは月の示す年齢域の7才までの性質を純粋に反射しているのだと思います。
無意識に当たり前に自分の中にあると思っていたものは、大人になってもあることはあるのですが、成長していく課程で妙にこだわりを持っているのに、どこか的が外れている、捉えられていないなどと感じて焦る自分に気がつきました。
つまり、あると思っていたけど最初からないもの=欠損を表すのが月サインです。
子供時代は、それほど感じなかったけど、おそらく本当の自分がやりたいこと、納得行くこと、心が喜ぶことは太陽サインが示していることだから、成長するにつれて、そこには差異が生じているのに気がつかなかったのだと思います。
以下の占術家のマドモアゼル愛先生の記述にとても納得させられました。
私たちは最初にできたイメ―ジによって周囲や社会を眺めます。三つ子の魂の正体です。最初に作られたこのイメージは、子供時代…
昨日の前編では、私たちは幼少の時期につくられた幻影を通してすべてのものを見ているとお話しいたしました。その幻影は子供時代…
月の山羊座の欠損
自分は月サインが山羊座です。
山羊座のキーワードは「I use 私は使う」で、人が作り上げてきた機能をフル活用して、仕事として社会に貢献していく星座ですよね。
物質的な生産物や、お金を生み出すこと、またそのことに繋がる仕事が、社会や組織へと繋がって行きます。
月は太陽の光が反射したものなので、その反射の残像の様なものがサインの性質として表れるのではないかと感じます。
月の山羊座はその山羊座のサインのキーワードが表すことが欠損していることになります。
自分の場合の山羊座に当てはまる月の傾向として。。
・仕事に対する「責任」を意識する。
・自分に厳しく、人にも厳しい。
・高みを目指し上がっていこうとする。
・無駄遣いが嫌い。
・仕事のできる人に見られたい。
・組織に対して貢献する人に見られたい。
社会人になった時は、特に、ただ「責任感」だけで、ひたすら人に頼らず仕事をしていたと思います。
自分の目の届く場所で自分で管理しながら、マイペースで仕事を進めるスタイルをとっていたと思いますが、組織をまとめたり、窓口になる立場の仕事内容になった時には、かなり無理があったと思います。
役立つ人だと思われたい。
できる人だと思われたい。
この気持ちだけが強くて、実際には、本来仕事できる実力もなかったと思いますし、心から人の役に立ちたいとも思っていなかったと思います。
この自分の内と外とのバランスが取れなくなり、体を壊して結果入院となったこともありました。
人から、そんな風に思われたい。
その自分の中に映っている月の山羊座像としての人からの評価が気になるのですね。
太陽星座山羊座の人を見ていると、どれだけ人間関係にストレスがあっても、たとえ、社会に敵があったとしても、また失敗したとしても、仕事や、社会と繋がることに喜びを感じるから、心が萎えないし疲れない、健全な様に思えます。
つまりそのことが太陽が示していることだからだからかな?と思えてしまうんですよね。
太陽の示すことは、魂が喜ぶこと、バイタリティーになるのですね。
一番避けたいことは、ウソの自分、出来ない自分を責めてしまうことです。
自己否定をして良いことは少しもありません。
自己肯定感こそ大切にしたいものです。
不完全である自分も、自分自身だと認めることで、人は前に進んで行けるのだと思うのです。
そのことに気がついた時、自分のことを解放して楽になった気がしました。
意識の領域を広げる
人は月サインが持っていることを、ついつい無意識に考えがちです。
もちろん、生まれてから、最初に認識した感情、性質や能力なので、その考え方に戻って行ってしまうし、きっとそこが居心地が良いのだと思います。
なぜなら、生まれてきた時、肉体に宿った人としての仮の意識がなければ、地球上で成長していくことは厳しいかもしれないからです。
仮の意識が月で、居心地が良くなければ人はまた成長もできないかもしれないので、本物の太陽意識や、他の惑星意識を獲得しつつ、月の無意識も、ずっと持ち続けて、たまに、戻って一息つきながら生きていくのかもしれません。
月は消そうとしてもきっと消えないのだと思います。
月のサインらしいことをしようと思うと、出来ることはで出来ると思います。
けど、やっぱりそれは、その人の本質ではないので、「真似」になると思います。
上手くいく場合もありますが、やってみて上手く行かなければ、深い自己嫌悪や挫折感に陥ってしまいます。
太陽のことを意識していけば、月の無意識は消え行くのではないかと思います。
つまり、太陽サインが表していることや、キーワードこそが本来の自分で、魂が喜ぶことだと意識していけば、楽しいことが増えていくのではないかと思います。
月のことは、ことさら無視しようとか、無くそうとか思わずに、じっと心に映る純粋な残像を認識だけしていれば良いと思います。
7才の子供を静かに見守る感じですかね。
欠損を抱えている自分も、自分らしい部分だと認め、意識できている自分の存在を大きくしていくことで、「最初からなかったものだったのだ」と無意識を打ち消すことができると思います。