キロンの傷、7ハウスの土星

こんにちは。

今年最後冥王星が山羊座に戻ってくる頃、トランスサタニアンの度数が揃って最終度数になる時があるんだそうですね。

海王星は、今、魚座の最後らへんですが、春分頃には、私の魚座キロンの度数と重なります。

私は月に1度、占術家マドモアゼル愛先生の「風の学習塾」のお仲間が集う星の座談会に参加しているのですが、最近自分のキロンについて考えることがありました。

キロンは魂の傷といわれます。

今考えると、自分が2回目のキロンリターンを迎える時は、ちょうど娘が高校3年で、進路の分かれ道でしたが、本当に家庭内でパートナーシップに亀裂が入っていました。

私のキロンは、魚座28度の7ハウス、1ハウスの天王星とゆるくオポジションです。

7ハウスには、ほかに牡羊座の土星と、リリスがあります。

今考えると7ハウスの土星は私にとっては、しばしは、家庭内では夫との関係がギクシャクしてしまうことを表していることがあったなとは思いますが、ちょうどその頃は娘が進学するということで、夫と家計のことでしばしば気まづい雰囲気になっていました。

そしてトランジット冥王星が私の月の山羊座の度数と重なる頃には、私は夫に対しての信頼を全くなくしていて、家にお金を殆ど入れてくれない夫に対しては完全に冷たい態度をとっていました。

月の山羊座ということもあるのか、パートナーに対しても厳しい目を持っていたと思います。

「あなたは父親らしくない」と心の中では、思っていました。

言葉に出しては言いませんでしたが、夫に対しては、それは、無言の圧力として伝わっていたのだと思います。

その年の3月、夫は娘の進学先の入居予定のアパートの支払い領収書を車の座席に置いたまま、自ら帰らぬ人となりました。

最後まで、お金の工面に奔走していたのだと思います。

そしてもう、その頃は普通の精神状態ではなかったのだと思います。

遺書があり、ギャンブルで多額の借金があった事は後でわかりました。

自分のその時の態度が夫を傷つけてしまったということ、夫が異常な状態に陥っていたのに分からなかったという事実は、ずっと今でも自分の心の中に存在し続けていますし、結婚生活自体、しんどいことだという気持ちも、何故か若い頃から心のどこかにずっとありましたので、今後再び私が誰かと共に生きるということは、おそらくないんじゃないかなと思います。

夫はパートナーが私ではなければ死んだりはしなかったかもしれないということも考えたりします。

すなわち、このことが私にとってのキロンの傷ではないのかと思いますね。

実際、パートナーという響きには、憧れますし仲睦まじいカップルを見たら羨ましいなぁ。。

とは思うのですが、どこか自分には無理なんじゃないかと映ります。

自分は、果たして、こんな人たちみたいにお互いを労りあって生きるということができたか?と思うとやはり胸の疼きを感じます。

ちょうど先日の座談会のメンバーの方が、キロンの傷の因果を考える時、出生図の天王星を見れば何かわかるという様な事が書かれている占術家のユリシスさんの記事のことを、ご自身のブログで教えてくださいました。

note(ノート)

先月から、立て続けに「キロン」についてのご質問をいただいています。調べてみると、今月20日頃、キロンとドラゴンヘッドが牡…

その記事を読んで考えてみたら、私のキロンは天王星と向いあっていて、その天王星は、冥王星と合なので、さらに冥王星的意味も加わり、キロンもその影響を受けている気がします。

土星はこの地上の縛りであり守護でもありますが、そこを離れれば地上の理を離れ、常識を超えた天王星の世界で、キロンは土星と天王星の軌道の間を運行しています。

そして1ハウスの乙女座天王星、冥王星は、極限まで頑張りますが、天王星に関してはハウスの土星の護りの枠をも壊していくと感じることがあります。その感覚は、占術家松村潔氏の動画で詳細な説明があります。

私の場合、どんな意味かというと、1ハウス、つまり自分自身に圧力、制限をかけてくるものに対しては抵抗、反発したり、安全だと思われる世間の軌道を自ら突破しようとしたり逆行しようとしたりすることが時にあるということです。

天王星も冥王星もアセンダント上にあるので、意識的な動きもありますが自分では自覚がないということも起こりえて、潜在的なエネルギーは案外大きいものかもしれません。
(松村氏の動画で言ったら私のアセンダントは乙女座16度のサビアンシンボル「オラウータン」なので、小さな自我を保つためのシャドゥが大きく、破壊したくなる衝動に駆られるというか。。)

土星は、人でいうと父親や教師、目上の男性、7ハウスでは夫を表すと思いますが、私は、そこに苦手意識と反発心が生まれやすいということが自分のホロスコープには示されているという様に思います。

そして、ユリシスさんの記事では、キロンのあるハウスから数えて4番目のハウスには、キロンの痛みがあるが故に活かされるはずの何かが隠されているとも記されていました。

それを読んで考えてみたら、私の7ハウスから数えて4番目の10ハウスでは、私にとっての男性は、1対1で対峙する存在でもなく、圧をかけてくる存在でもなく、女性だからと区別するわけでもないので、自分は単なる社会の一員として穏やかに関わっていける存在に変わっています。

これは、私の10ハウスの双子座金星が、2ハウスの天秤座火星とトライン、調和の角度をとっているという理由もあると思います。

金星双子座は女性性として、天秤座火星は男性性として、社会では上手く調和をとっているということも関係はあるかもしれません。