冥王星、天王星合のエネルギー

こんにちは。

今日は天王星と冥王星のことを書いてみます。

先日amazon primeでアニメ「ダンダダン」を見ていたら、「金八先生」「腐ったみかん」ってwordが出てきていまして、「ほー?」と思ったりしました。

「腐ったみかんの方程式」と、いきなりいわれてもわからない人は多いと思いますので自分の記憶の範囲でご説明すると、昭和時代に放送された「3年B組金八先生」というテレビドラマの中のエピソードで、非行や校内暴力と、それを取り巻く教育現場や社会のあり方、広くは人としての精神のあり方など、少し重いテーマが視聴者に投げかけられた作品だったかなと思います。

「腐ったみかんの方程式」とは、箱の中に腐ったミカンがたとえ一つでもあると、他の鮮度あるミカンをも腐らせてしまうという影響とリスクを指した言葉で、置き換えると、社会や組織、集団の中で、「悪い作用」をするものがあると、全体を腐らせてしまう可能性があるということの例えだと思います。

「腐ったみかん」というwordで、私は自分の中学校のことを少し思い出したのですが、その時、天王星と冥王星のことが頭に浮かびました。

3年B組金八先生のそのエピソードが放送されたのは1980年で、その年私は中学に入学しましたが、学校では普通にドラマの様な破壊的校内暴力が起こってました。

私が当時学校で見ていたものは、生徒が竹刀の様なものを持って教室廊下を徘徊する、机を叩く、窓ガラスを割るなど、激しく凄まじかった光景だったと思います。

その頃の中学生たちは1965年〜1967年生まれ、つまり乙女座に冥王星、天王星が重なっていた時に生まれた世代で、’67の春まで、それらの惑星の180度真向かいに魚座の土星がありました。

この時の配置は、地球外からのエネルギー(冥王星、天王星)と、地球に着地するエネルギー(土星)という惑星同士の、そして現実的視点(乙女座)と、精神的視点(魚座)というサイン同士の両極を表す二つの対峙が特徴的な印象です。

冥王星は、死と再生。

中庸はなくゼロか100、徹底的なエネルギーを表します。

天王星は、改革、革新を表します。

古い体制や因習を打破る、限界を突破してより良い未来への変化を促し、新しい可能性を開きます。

改革のための激しいエネルギー。

冥王星も天王星も世代星ですが影響は強力といわれていまして、冥王星はそのサインの象徴する事柄をフォーカスして、徹底的に強調、浮上させて次の時代への淘汰を促していきます。

トランジットの冥王星が乙女座にあった時、1956年〜1972年頃の日本の時代的なことをいえば、高度経済成長期で、社会が高度な技術の発展と物質的生産性、暮らしの豊かさを目指して、GNP(国民総生産)率は右肩あがりの時代だったと思います。

天王星が冥王星に重なった年は中国では文化大革命が始まったり、アメリカでは、ベトナム反戦運動などありました。

金八先生が放送された1980年のトランジットを調べてみたら、冥王星は天秤座にあり、木星と土星が、天秤座で重なる「グレートコンジャンクション」が起きていました。

「グレートコンジャンクション」とは、地球から見て木星と土星が同じ位置で重なることで約20年に1度起こる天文現象ですが、占星術では、「社会天体」である木星と土星が重なる年は、社会情勢や世相のあり方の節目になるともいわれます。

「腐ったみかん」は識別されるということだと思います。

冥王星乙女座の時、社会は物質的にも精神的にも満ち足りた、秩序ある理想の世界を目指して実直に邁進していったのだろうと思います。

そして人々が粉骨砕身して家族や企業のために働いて行った結果、インフラ整備や交通網など、社会機能は活性化され、生活水準は底上げされて、日本は先進国と変わらないくらいに暮らしは豊かになって行ったのだと思います。

物事を客観的に見ることや達成、完成を目指すには、どこが足りないか、どこが要らないかなど判断するということは、全体性を考える上で、必要なことかもしれません。

上昇していくには。

ただ識別して排除するという観念はその時にはもう、時代にそぐわなくなっていったのかもしれません。

次の冥王星天秤座の時代は、男女平等や人権など、人と人、人と社会のバランスが重視されて、人々の意識に上り体現される様になっていった時代なんじゃないかと思います。

私の住んでいた地域は被差別部落周辺でしたが、荒れていた生徒は、親がいない、家が貧しい、親と折り合いが悪いなど家庭内の複雑な事情を抱えている場合が多かったと思います。

中には、特に何の問題もなさそうなのに、なんでそうなん?みたいな生徒もいましたが。

私は1967年生まれで、アセンダント乙女座16度に天王星と冥王星が合ですが、理不尽に識別したり、差別など古い因習や考えを押し付けてくる社会に対して、「叩き壊したい」という彼らの腐ったみかんの衝動はどこか心の奥底で理解できる気がします。

暴力は迷惑行為だとは思いますが、彼らの衝動だけを純粋なエネルギーとして考えると、チート級(規格外)だったなと思います。今考えたら。

大人になって、いくつもの始まりと終わりを経験してわかりましたが、人の作る家庭も社会も変わらない様で変わっていっていると思います。

でも変化すること、終わることは必ずしも悪いものではない気がしますね。

「破壊」「崩壊」という言葉は「再生」つまり次の新しい命には不可欠なんだろうと思います。

結果、人はさらに前に進むことになると思います。

みんながみんなそうだった訳ではないけど、その時代の破壊王だった私の1才上、2才上の先輩たちは、今はしっかり新しい道を築いていらっしゃいますし、社会に対しても自分から見たら利他的で、献身的。

パワフルだと思います。

乙女座冥王星、天王星合、魚座土星のポピュラーなミュージシャンを挙げてみます。(敬称略)

X Japan・YOSHIKI(1965.11/20)
ウルフルズ・トータス松本(1966.12/28)
シアターブルック・佐藤タイジ(1967.1/26)
ニルヴァーナ・カート・コバーン(1967.2/20)
ゆらゆら帝国・坂本慎太郎(牡羊座土星)(1967.9/9)

↑のミュージシャンは出音であったり歌やパフォーマンスは圧倒的な瞬発力とカリスマ感じますが、突き抜けてもなお、実際的、現実的なところに着地しているイメージです。🪐🐠👱‍♀️(カート・コバーンは逝ってしまいましたが)

ネイタルチャートに天王星と冥王星の組み合わせがあったり、トランジットの冥王星や天王星が、ネイタルチャートのそれらと何らかの形でアスペクトする時など吉、凶の角度あっても、いずれも潜在的なチート級のエネルギー、意識したら捉えられることもあるのではないかと思ったりします。

極限状況にいる場合などは。

一見過激でマイナスに感じることがあったとしても、結果的に大きな意味を持ってくることもあると思います。

冥王星と天王星は誰の中にも一つあると思います。

物事は自分の意識する方向へ進んでいく様に思います。

いつもながら、長い文章をここまでお読みくださり、ありがとうございます。

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